榊原郁恵:タレント。...ではじまる榊原郁恵のプロファイル紹介。
ごく一部の方を除いては、まったく抵抗なく受け取られていることと思います。
ところが、一部榊原郁恵ファンは、そうは考えていません。
特に、私などは、「榊原郁恵は『歌手』で『女優』で『声優』である」
というのを持論としているので、
このようなプロファイルを読むと、非常に抵抗があるのです。
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映画の端役は別として、榊原郁恵のデビューは「アイドル歌手」としてでした。
デビュー当時、お世辞にも歌がうまい、踊りが切れる、というレベルではありませんでしたし、
また、「アイドル」としての評価もそれほど高いわけでもありません。
しかし、4年目あたりから、少しずつ彼女に歌唱力がつきはじめて、
8年目ぐらいになると、お世辞ではなく歌がうまい、というレベルに達してきました。
ただ、皮肉にも、彼女の歌唱力が賞賛されたのは、
「歌手」活動ではなく、「ミュージカル女優」としての活動に対してだったのですが。そして、アルバムの質が全体的にかなり高かったこともあいまって、 「歌手」としての活動が、榊原郁恵の基本軸である、と郁恵ファンの大勢が 考えるようになっていました。 しかし、やがてレコードが売れなくなってくると、ビジネスとしての歌手活動から、 榊原郁恵は事実上「撤退」を余儀なくされてしまいました。 もう、その事実上の撤退からほぼ10年が経過しています。
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しかし、私を含め、郁恵ファンの多くは、いまだに納得していません。
1970年代から、あのときの"香り"を残して、
現在も歌手活動を続けている「アイドル」出身歌手は、
片手ぐらいしかいない、非常に貴重な存在です。
また、彼女がつけた歌唱力を、
彼女がいままでに生んできた名曲・名盤の数々を、
決して無駄にしないで欲しい、ということもあります。そしてもう一つ、バンド全盛、リズム偏重 (といっても、「日本人のレベルに合わせた」ひどいリズムだったりするのだが)、 歌詞に対する異常なほどの軽視、という汚れた音楽事情から脱却して、 もっと後世に残る名曲をたくさん作っていくためには、 榊原郁恵を含めた「歌謡界の良心」を代表する歌手たちに、 もっともっとがんばってもらわなければならない、 という考え方も、「歌謡歌手診断士」としての私にはあります。 こんなエピソードもあります。 郁恵ファンたちが、一度「ぴあテン」上で、小さな「一揆」をおこしたことがあります。 1986年当時まだあった「もあテン」(=もう一度聴きたい歌手)で、順位は低かったのですが、 「思い入れ度第1位」という記録を作ったことがあります。 しかも、投票者は30人あまりでしたが、15点中12.7点、という非常に高い数字をあげました。
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私自身も、「そんなの、もう(こだわらなくて)いいんじゃない?」という声を、
何度も聞いています。
それでも、この「基本軸」にこだわるのには、
彼女の適性にあった曲に、じっくりと取り組むことで、
絶対に「ヒット歌手」に戻ることができる、
あわよくば彼女の過去最高のヒット曲
(あの「夏のお嬢さん」でも、オリコン調べのレコード売上はわずか20万枚!)
を生み出すことも可能である、
という「思い」があるからです。こんな郁恵ファンの希望を、ぜひ聞きいれて欲しい、 ビジネスにするための方策はいろいろあるはずだ、 そう思って、郁恵ファンの多くは、 彼女の「歌手活動復帰」を、今も心待ちにしているのです。 |