榊原郁恵・秋の名曲選
(失礼ながら敬称略)
曲名 |
解説 |
おすすめ度 |
「秋風のロンド」 (1979年9月、シングルA面) |
尾関昌也・裕司兄弟の作品。当時の彼女としては精一杯の「音楽祭対策」曲ではありました。
しかし、彼女のよさが生かされた曲とは言い難く、歌手としてのこの年の不調さを助長することに。 |
★★ (★★★★★が満点) |
「夢みるマイ・ボーイ」 (1980年9月、シングルA面) |
岡田冨美子、加瀬邦彦作品。やがて名盤『JUKE BOX DREAMIN'』につながるきっかけを作った一曲。
歌詞の内容から、一応秋の曲ですが、それよりも某カゼ薬のCMの映像の方が印象に残っていたりします。
彼女のシングル楽曲としては、結構大胆な歌詞ではありましたが、さらっと歌って好感が持てます。 |
★★★ |
「ボビーにさよなら」 (1981年11月、アルバム『JUKE BOX DREAMIN'』収録) |
森雪之丞、水谷公生作品。 失恋の曲ですが、非常にあっさりしています。
のちのアルバム『虹彩(にじいろ)』で一応の完成をみる、
《郁恵流泣き節》の出発点、といえるかも知れません。
このアルバムの特徴である1960年代風の軽快なサウンドに乗せて、
心地よく聴くことができますよ。 |
★★★1/2 |
「9月の旅人」 (1982年8月、アルバム『etrangere(エトランジェール)』収録) |
松宮恭子作品。
この人と郁恵は相性がよく、多くの名曲が生まれています。 この曲もその一つ。
地味な作品ながら、郁恵のよく伸びた声と渋い歌唱で、
じっくり聴かせる曲に仕上がっています。 |
★★★ |
「波打ち際」 (1983年6月、アルバム『虹彩(にじいろ)』収録) |
阿里(あり)そのみ、松宮恭子作品。
このアルバムの締めくくりを飾るにふさわしい、必聴作品です。
秋の海岸。別れた男性をなおも思い続ける女性の心模様が、非常によく表現されています。
郁恵のスロー・テンポの楽曲に欠かせない若草恵のアレンジも絶品。
彼女の歌唱がさらに冴えます。 |
★★★★★ |
「哀愁のシェルブール」 (1984年11月、アルバム『BLUE SKY』収録) |
伊藤アキラ、山川恵津子作品。
伊藤アキラの発想は、明らかに「あなた」という歌詞で決めてほしい、というもの。
山川恵津子の曲は郁恵の声の透明感をよく引き出し、
鷺巣詩郎のアレンジもシンセピアノが独特の異国情緒を漂わせて、
あらゆる面で彼女をのせることに成功。
楽曲そのものとしての評価は別として、彼女のよいところがとことん前面に出た一曲です。 |
★★★★ |